2020年8月13日

兜太をめぐる人々 2




2019 藤原書店 1800E

兜太をめぐる人々 2

(聞き手 黒田杏子 横澤放川 藤原良雄) 掲載させて頂きました。

-言葉というのは、みんな何らかの、作家は作家なりの肉体性というのを持って

いるわけですが、結社の中にいるとだめなんですね、それがわからなくなる。

兜太 イエス、イエス。まさにイエス。エスプリ。

-うん、エスプリ、大事なのは作家精神ですね。そういう意味での結社精神はいい。

しかしそれを欠いた結社意識ほどだめなものはないんですね。


-ただ[中村]草田男先生は「結社精神」と言つてた。兜太先生は、結社意識と

いうのはほとんど持ってなかった。持つてたの。

兜太  全然なし。

-だから金子兜太はそういう意味では、主宰者だったけど主宰者じゃないような。

兜太 それはね、楸邨がそう言ってた。

-先生を。

兜太 うん、俺を。「金子君はユニークな結社人だ」、「ユニークな結社人として

迎えたい」と、そういう言い方をしてた。それでこっちも、これは行けるなと思ってね。