人さすらい鵲(かささぎ)の巣に鳩ら眠る 兜太 詩經國風
「鵲巣」(かささぎのす)三章があり、鵲は君子、鳩はその夫人を指し、「くるま百台でお出迎えだ」などと囃すのだが、それを、「鵲の巣に鳩ら眠る」は、喩え抜きの自然の温かい景とし、受けとり、そこをさすらいの人が過ぎていった景として、句にした。この景に得も言えぬ奥行きがある。
「鵲巣」(かささぎのす)三章があり、鵲は君子、鳩はその夫人を指し、「くるま百台でお出迎えだ」などと囃すのだが、それを、「鵲の巣に鳩ら眠る」は、喩え抜きの自然の温かい景とし、受けとり、そこをさすらいの人が過ぎていった景として、句にした。この景に得も言えぬ奥行きがある。