2017年1月28日

兜太句を味わう「人さすらい鵲の、人間に狐ぶつかる  」

人さすらい鵲(かささぎ)の巣に鳩ら眠る  兜太 詩經國風

「鵲巣」(かささぎのす)三章があり、鵲は君子、鳩はその夫人を指し、「くるま百台でお出迎えだ」などと囃すのだが、それを、「鵲の巣に鳩ら眠る」は、喩え抜きの自然の温かい景とし、受けとり、そこをさすらいの人が過ぎていった景として、句にした。この景に得も言えぬ奥行きがある。

2017年1月23日

兜太の語る俳人たち,「森澄雄」 

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森澄雄さんを悼む          金子兜太

森澄雄森 (もり すみお、1919年- 2010年8月18日)

 十五年前に脳出血で倒れてから、車椅子の生活をつづけてきたが、そのうちに唸るような発声になった。今春から入退院を繰り返すようになってもへこたれない。眼は澄み、そして多作。

 虎落笛けふ美しき月の夜

 年守るわがしづごころ顧みる

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