2017年1月28日

兜太句を味わう「人さすらい鵲の、人間に狐ぶつかる  」

人さすらい鵲(かささぎ)の巣に鳩ら眠る  兜太 詩經國風

「鵲巣」(かささぎのす)三章があり、鵲は君子、鳩はその夫人を指し、「くるま百台でお出迎えだ」などと囃すのだが、それを、「鵲の巣に鳩ら眠る」は、喩え抜きの自然の温かい景とし、受けとり、そこをさすらいの人が過ぎていった景として、句にした。この景に得も言えぬ奥行きがある。


人間に狐ぶつかる春の谷   兜太      詩經國風

 『詩経「国風』から、私は生まの人間の、生まの言葉の嬉しさと言えるような感触を得て、郷里の秩父にいてこの句を得た。つまり狐ぶつかる」の措辞がとび出したのである。谷に春がきて、人間も狐もますます親しさを加える。ぶつかっても何の不思議もないさ。


カチガラス

鵲と言えば、北原志満子 (きたはら しまこ)さんのこの句がとても好きです。

 (かち)の巣の昏くやさしき高さ想え 北原志満子

 北原志満子 (きたはら しまこ)佐賀県生れ。「海程」「寒雷」「山茶花」に学ぶ。、戦後、楸邨に師事。「寒雷」同人。また兜太の「海程」に同人参加。「穹」にも参加。平成3年佐賀県芸術文化功労賞受賞。

ネットに佐賀県にはカチガラスという珍しい鳥がいます。カチガラスは、カササギという鳥で、スズメ目カラス科に属する鳥。別名・カチガラスとかコウライガラスと呼ばれますが、佐賀県では「カチガラス」と呼ばれています。




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