2016年1月3日

兜太句を味わう 「流るるは求むるなりと悠う悠う」


 流るるは求むるなりと悠う悠う     金子兜太
(ながるるは もとむるなりと おもうおもう)

「左に右に之を流む」「寐めても寐ても之を求む」「悠う哉」という詩の行があり、吉川孝次郎は「求」は「流れに洽うて求める意」で、ともにもとめると読むと注に記していた。「悠う」の読みは中国の古注にある由。私はこの、読みからくる内容の受け取り方がおもしろくて句をものした。そして流浪は求めの故なり、と自己流で受け取り、求めに向かって物思うときは悠々たるべし、と勝手に決めて、まとめた次第。
                          (『詩經國風』)

注・吉川 幸次郎(よしかわ こうじろう、1904年3月18日 - 1980年4月8日)日本の中国文学者。文学博士(京都大学)。芸術院会員、文化功労者、京都大学名誉教授。まんさく・まず咲くからとも言われています。黄の糸の集まりのような花です。兜太夫人の亡き皆子さんがとても好きな花でした。皆子夫人は、野山の花に詳しく私たちは密かに ゛歩くディクショナリ゛と言ってました。

まんさく咲きしか想いは簡単になる    金子皆子



0 件のコメント:

コメントを投稿