2015年2月20日

『俳諧有情』対談集

俳諧有情』金子兜太対談集 1988年6月 
三一書房 1200円
言葉の力 詩の心――ドナルドーキーン 
原郷としての野、フロンティアとしての原――樋口忠彦 
ひとりごころ ふたりごころ――高田 宏 
庶民のリズムー一茶をめぐって――井上ひさし 
ひと夜、夏無き、両太ぶし――飯田龍太 
肉体を賭けた季節感――佐佐木幸綱 
戦中・戦後、生き方の原点――小沢昭

2015年2月15日

『現代俳句を読む』飯塚書店

『現代俳句を読む』飯塚書店 [1985年10月]1500円
現在唯今の私たちの揺れ動く感覚や感応、気分や想念「新にして真なる俳句」を読み解くために海程同人四人の合評です。
北原志満子・竹本健司・佃 悦夫・森下草城子

頭(ず)のごとく流氷は一家の裏へ     山田緑光

 北原志満子 
 厳寒に閉される北海道の一冬。その冬を身を寄せ合うようにして
生きてきた一家に少しずつ春の訪れが感じとられる。大と自然との
微妙な触れ合いを思わせる一句です。
 流氷は写真などで見ると巨大な塊ですが、それが春近くなると
人の頭くらいになり群らがって家の裏までやってくる。頭のご
とく‘の表現は平凡のようですがここでは、黒々とした人の頭、
それが群をなす群集のようにも見えてきます。どこか大懐しい
北海道の寒い季節の想いが重って詠われた流氷の句です。

人気の投稿